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袖看板とは? その効果と注意点を解説


袖看板とは? その効果と注意点を解説

袖看板を設置すれば、店舗の存在を効果的にアピールできます。1階の店舗はもちろん、2階以上の店舗についても高い宣伝効果を期待できます。

袖看板はすでに多くの店舗が設置していますが、デザインや大きさを工夫すればより目立たせることも可能です。

ただし、袖看板は屋外に設置する都合上、さまざまな法律による規制を受けます。

そのため、実際に袖看板を設置する際は、それぞれの規制の内容を把握したうえで適切に準備を進めなければなりません。申請の手続きも必要なので、袖看板の設置時期を見据えて計画的に準備を整えましょう。

この記事では、袖看板の効果や注意点について解説します。袖看板を設置する際の参考としてぜひ役立ててください。

袖看板って何?

袖看板

袖看板とは道路に突き出すように設置されている看板のことです。形状が着物の袖に似ているため、「袖看板」という名前がつけられました。横長の形状で道路に突き出している場合は、「突き出し看板」ともよばれます。

袖看板は遠くからでもよく見えるので、道路を通行している人に対して店の存在をアピールできます。2階以上にある店舗は店頭に看板やのぼりを設置できないため、その代わりとして袖看板を設置するケースも多いです。夜間に営業している店舗は、LEDで点灯させられる袖看板を使用するケースもよくみられます。

袖看板のサイズは、小さいタイプから大きいタイプまでさまざまです。1階や2階など地上に近い場合は小さいタイプでも目に入りやすいですが、ビルの高層階に設置する場合は中型から大型が選ばれます。

袖看板は店の存在を知らせる役割をもっており、集客にも大きく影響しています。そのため、店舗に適した袖看板を設置することが大切です。

袖看板の規制について

袖看板は、法律による規制の範囲内で設置しなければなりません。袖看板の設置に関係する法律は、屋外広告物法、建築基準法、道路交通法などです。

屋外広告物法は屋外に設置される広告を取り締まるための基本的な法律です。景観法の創設に伴い、2004年に大幅な改正が加えられています。袖看板について屋外広告物許可申請を行うためには、許可申請書をはじめとし、仕様書や配置図などの書類を提出する必要があります。申請手数料の支払いも必要です。

また、袖看板の長さが4m以上の大型である場合、建築基準法に基づく工作物確認申請も行わなければなりません。許可申請書、建築工事届、配置図や構造計算書などの書類の提出とともに、申請手数料が必要となります。

さらに、袖看板は道路上に突き出して設置するため、道路交通法に基づく道路占用許可申請も忘れずに行いましょう。申請には許可申請書のほかに仕様書や配置図が必要であり、占有手数料も支払う必要があります。なお、袖看板の高さは歩道から2.5m以上、車道から4.5m以上でなければならないと定められています。

地域によっては地区計画や景観条例によりさらに別の規制が設けられている場合もあるため、事前によく確認しましょう。

袖看板の効果とは

袖看板を設置すれば、店の存在を着実にアピールできます。袖看板は道路に突き出している分、ほかの看板に比べても特に目立ちやすいです。

進行方向に看板があるので、道路を通行しているすべての人に対する宣伝効果を期待できます。袖看板は両面にデザインを施せるため、どちらの方向に向かっている人にも同様のアピールが可能です。デザインも自由に決められるので、工夫次第でほかの店舗よりさらに目立たせられます。

たとえば大きくてカラフルなデザインの袖看板を設置すれば、通り過ぎる人の目に自然と入りやすくなるでしょう。小さい袖看板を選ぶとしても、店を象徴する文字やイラストをうまく使用すれば集客に役立てられます。規制を守る必要がありますが、その範囲内であれば自由なデザインを採用することが可能です。

袖看板がなければ素通りしていた人も、袖看板があれば立ち寄ってくれる可能性が高まります。袖看板の効果をしっかり出すためには、店舗の特徴を一目でアピールできるような看板にすることが重要です。

袖看板を出すときの注意点

袖看板を出すときは、定められている規制の内容をよく理解したうえで設置する必要があります。基本的な法律はもちろん、各地域で定められている条例についても正しく把握しておきましょう。万が一法律や条例に違反すれば、罰則の対象となる可能性があります。その場合、安全面にも問題が生じるリスクがあるため十分に注意しなければなりません。

それだけでなく、取り付けの際は袖看板を適切に固定して安全を確認する必要があります。取り付け方法に不備があって落下した場合、通行人にケガを負わせる危険性もあります。そのようなリスクを防ぐためには、信頼できる業者に取り付けを依頼しましょう。

また、袖看板を設置した後も定期的な点検を行うことが大切です。時間が経てば袖看板も劣化していくため、一部が剥がれ落ちたり看板が落下したりするリスクも出てきます。袖看板を設置すると決めたら、常に安全に配慮して管理するよう心がける必要があります。

袖看板とは? その効果と注意点のまとめ

袖看板を設置すれば、道路を通行している人に向けて店舗の存在を積極的にアピールできます。どちらの方向に進んでいても袖看板は目に入るため、より多くの人に店の存在を知ってもらえます。

特に2階以上に店舗がある場合、道路を通行している人に対してアピールするのは簡単ではありません。しかし、袖看板を設置しておけばそれだけで道路を行き交う多くの人に店を宣伝することが可能です。すぐに店に立ち寄ってもらえなかったとしても「今度、行ってみよう」と思ってもらえる可能性があります。そのような人が増えていけば、より多くの人が店舗を訪れてくれるようになるでしょう。もちろん、1階に店舗がある場合でも袖看板を設置すればより高い宣伝効果を期待できます。

袖看板を取り付ける際は法律や条例の規制を受けるため、手続きのルールについてもあらかじめよく確認しておくことが大切です。そのうえで袖看板を活用し、集客のために役立てましょう。